就職活動を効果的に行っていくためには、適切に自己分析を行っていく必要がありますが、自分自身のことを深く、正確に理解することは非常に難しいことでもあります。
しかしながら、この自己分析は企業研究などと並んで、内定を得るため、または安定して働き続ける上で非常に重要なファクターであり、一般雇用枠、障害者雇用枠の違いよって重要度が下がることもありません。
「自分のことは自分がよく分かっている」といった方もいらっしゃるかと思いますが、例えば自身の「強み」などをアピールする際に、その強みに客観的な根拠(評価)が伴っていないとただの独りよがりになってしまいかねません。
そのため、自己分析を行う際は自分の「主観」のみに頼らず、他者からの客観的なフィードバック(アドバイス)も必要となります。
例えば、自己分析の代表的な方法に「ジョハリの窓」というものがありますが、これは自分自身を深く知ることだけではなく、自分と他者との認識のずれを一致させることで、コミュニケーションを円滑にできるといった効果も期待されています。
このジョハリの窓は、「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つに分け、自己分析を行うフレームワークになりますが、ここで注目していただきたいのが「盲点の窓」になります。
この「盲点の窓」は、「他者は知っているが、自分が気づいていない自己」の部分にあたり、他者からフィードバック(アドバイス)してもらうことで、今まで気づいていなかった自分の能力(長所)を知ることができたり、反対に短所に気づくこともできます。
しかしながら、前述にある通り、他者からのフィードバックはプラスだけではなく、自分の気づかなかったマイナスの要素、または理解している課題などを指摘されるケースもあるため、意固地になったり怒りを覚えてしまう人も少なくありません。
この受け取りが難しい理由は人それぞれですが、その根底に自己受容の難しさが潜んでいることが多く見受けられます。
なぜなら、人は誰しも自己実現傾向を持っているからであり、分かりやすく言うと「現実の自分」を「理想の自分」に近づけようとしているため、他者からのフィードバックで不一致が生じるとネガティブに捉えやすい傾向にあるからです。
また、自己受容が難しい方は事実と感情を一緒に認識してしまうことが多いため、素直に受け止めることより難しくしています。
もちろん他者からのフィードバックを無理に受け止める必要はありませんが、フィードバックを上手に受け取ることができる人は、周囲も見守りたい、サポートしたいと思われることが多いことも事実です。
そのため、成長のチャンスにも恵まれるため、就職活動の結果だけでなく、その後の職場での評価も変わっていきます。
自己分析に取り組むことで気持ちが落ち込んでしまうこともありますが、新しい自分を発見するチャンスでもありますので、自分に合った受け止め方を身につけられると、良い結果につながりやすくなっていきます。
今回のブログはここまでとなりますが、My Pieceおだわらでは一人ひとりの思いに寄り添いながらも一般就労における現状等への理解を促し、自立した社会生活を送るためのサポートを大切にしています。
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