安定した体調を維持するためには、薬に対する正しい知識を知っておく必要があります。
正しい知識を持って薬を飲まないと、病状が安定するどころか効果がない、または反対に悪化してしまうといった事態を招いてしまいます。
そこで、今回は薬を服用するうえで知っておく必要がある知識を、幾つか紹介したいと思います。
薬の効果を最大限得るためには
薬が身体に効くようにするには、ちょうど良い血中濃度にする必要があります。
そして、ちょうど良い血中濃度を保つために、用法・用量が定められているのです。
■用法:毎食後、毎食前、就寝前などの服用する時点
■用量:1回当たりの服用量
例えば一般用医薬品の外箱や説明書には、使用上の注意や効能などに次いで、「用法・用量」という項目があり、年齢、1回量、服用回数が記載されていると思います。
用法・用量は病気やケガの状態、年齢や体重、飲みあわせている薬などを考慮して決められていますので、しっかりと順守するようにしましょう。
そのため、効き目が感じられないからといって薬を多く飲んでしまうと、薬の効果がある血中濃度の領域(有効域)を超えてしまい、中毒域(危険域)に達すると身体に有害作用を呈します。
さらに量を増していくと、最小致死量を超えて致死量域では死亡する例が出てきます。
反対に、薬の効果が感じられなかったり、副作用が辛いなどの理由で自己判断で断薬、または減薬、服用時間を守らなかったりすると、離脱症状を生じてしまう場合があります。
離脱症状には吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、鼻漏、発汗、筋肉痛、知覚障害、不安、興奮、情緒不安定、不眠症などがあり、精神的な離脱症状には症状の再発(再燃)の誘因となる可能性も含まれています。
ただし、薬は1つの効かせたい部分だけに作用させることは難しく、副作用の方が直ぐに現れるといった特徴があります。
それに対して薬の効果については、少なくとも4週間、長くて10週間の評価期間を置くことが多くの治療ガイドラインで勧められており、十分な効果が認められるには、短くても4週間以上を要することを覚えておく必要があります。
例:抗うつ薬の場合は、服用してから効用が確認されるまでに平均で6~8週間かかることがあります(薬によって作用時間は様々です)。
そのため、副作用があっても薬を飲み続ける必要がありますが、副作用の症状が重篤な場合、生活上での支障が大きくなる場合は速やかに受診しましょう。
今回のご紹介はここまでとなりますが、My Pieceおだわらでは服薬管理以外に体調を維持するために必要なセルフケアスキルを身につけられる様々なプログラムがあり、プログラムだけでなくスタッフとの面談を通じて、安定就労に必要なソーシャルスキルを身につけることができます。
このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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