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執筆者の写真ozaki toshiharu

心に苦悩が生まれる原因



私たちの心に苦悩が生まれる原因として、「あるもの」にネガティブな情報を結び付け、ネガティブな情報を通して「あるもの」を見ようとしてしまうことにあります。



「あるもの」とネガティブな情報を1対1で結びつけてしまう考え方といっていいかもしれません。



もちろん、この様な考え方が全て悪いというわけではありませんが、問題となるのは自分や世の中など、本来は色々な見方ができるはずの何かに、ネガティブな情報だけを結び付けて理解しようとすることです。



例えば、「私の人生はみじめだ」といった形で、「あるもの(私の人生)」にネガティブな情報を結び付け、その考えを信じ込んでしまうことで私たちの心に苦悩が生まれます。



下記のネガティブな考え方に、「A(あるもの)」と「B(ネガティブな情報)」をわりふってみると、Bを通してAを見ていることがよくわかります。



「私は(A)ダメ人間(B)だ」

「夫(A)はうそつき(B)だ」

「職場(A)はストレス(B)だ」

「認知行動療法(A)って難しそう(B)」

「周りの人(A)は私を変な人だと思っている(B)」

「あの人(A)は私のことが嫌い(B)になった」

「この仕事(A)は上手くいくはずがない(B)」

「お先(A)真っ暗だ(B)」



私を「ダメ人間」という考えを通して見てみるとみじめな気持ちになります



夫を「うそつき」という考えを通して見てみると腹が立ちます



周りの人を「私を変な人だと思っている」という考えを通して見てみると恥ずかしい気持ちになります



お先(将来)を「真っ暗」という考えを通して見てみると絶望的な気持ちになります



本来であれば色々な見方や捉え方ができるはずなのですが、自動思考や信念の影響を受けていずれかに偏ってしまうことが多くあります。



心の苦悩の原因を取り除くためには、この1対1で結びつけた関係を崩すことが必要です。



つまり、自分自身で考え方の幅を広げられるようになることが目標であると言えます。



私たちが経験す複雑な物事をひとつの視点のみで捉えるといった考えは、本来はありえないことですが、気持ちが沈んだ時や人間関係に悩んだ時など、私たちの考えは狭くなってしまったり、偏ってしまったりすることが多いのも事実です。



そのような時に、色々な角度からもう一度物事を捉え直し、柔軟に考えることができたら、生きていくことが少し楽になるかもしれませんね。



今回のご紹介はここまでとなりますが、My Pieceおだわらでは自己理解を深めるための様々なプログラムがあり、プログラムだけでなくスタッフとの面談を通じて、安定就労に必要なセルフケアスキルを身につけることができます。



このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。



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