安定して働くためには、規則正しい生活を送ることが重要である_これは健康管理を行う上で最も基礎的なスキルであり、且つ重要なスキルだからです。
職業準備性ピラミッドの一番下に位置していることからも、どの就労支援員・どこの就労支援事業所も同じことを言うほど、一般認識として定着しているスキルですが、それだけに疎かになりがちなものでもあります。
規則正しい生活を送ることは、人間に本来備わった力を最大限生かすことにつながります。
そこで、まず知っておいて欲しいことは、私たちは生まれながらに「生体リズム」を持っているということです。
「生体リズム」の仕組みや、体に及ぼす影響などをしっかりと理解し、健康を維持することで仕事やプライベートを充実させていきましょう。
生体リズムの種類
私たちの脳や身体には、生体リズムを作り出す「時計遺伝子」というものが備わっています。
時計遺伝子は自然に目を覚ます・自然に眠くなるといった、当たり前のように思えるこのリズムを作っているため、「体内時計」とも呼ばれます。
生体リズムには様々な種類があり、私たちの生活に大きく関わっています。
年周リズム
1年周期(季節リズム)春には眠気が強くなったり、秋から体重が増加したりします。
月周リズム
1カ月周期。女性の月経周期や女性ホルモンの分泌などに関係しています。
週周リズム
1週間周期。血圧、心拍、口腔温などは週周リズムが認められています。
日周リズム
1日周期。人間の体温は朝目覚めてから上がり始め、日中は高く、夜になると下がり眠くなります。
90分リズム
約90分周期。人間は寝ているときは浅い眠りと深い眠りを、約90分の周期で繰り返しています。また、集中力も90分といわれています。
生体リズムを整えるのは「光の刺激」と「食事の刺激」
生体リズムを整えるときに問題になるのは、私たちのもつ生体リズムが1日の長さである「24時間にセットされていない」ということです。
一般的に私たちの生体リズムは25時間と言われており、リセットできないと最終的には昼夜逆転することになってしまいます。
そこで、時計合わせの役目を果たしているのが太陽の光です。
また、太陽光以外にも食事を1日3食規則正しく取ることでも、生体リズムを整えることができます。
これは視交叉上核を介さない経路であるため、夜間交代勤務の人、視覚障がいがある人、加齢により親時計(脳)の働きが鈍くなってきた人などでも、生体リズムの調節に働きかけることができると言われています。
気持ちの良い1日は朝の習慣から
朝は1日のリズムを作る大切な時間です。
朝目覚めると、体は徐々に「休息モード」から「活動モード」にシフトチェンジします。
その役目を果たしているのが「自律神経」です。
眠っているときは「副交感神経」、活動している時間は「交感神経」が優位に動いています。
この切り替えがうまくいかないと、体温や血圧が上昇しにくくなり、頭も体もスムーズに動きません。
活動的になる日中は「交感神経」が優位、夜にかけて徐々に「副交感神経」が優位になるのが健康的な状態です。
私たちの身体に備わっている「昼間は働いて夜は休んで眠る」という生活のリズムは、自律神経のリズムでもあります。
このリズムに合わせて生活をすることが、生体リズムを整えるためにも大切なのです。
まとめになりますが、生体リズムを整えることで留意する点は以下になります。
●日光を十分に浴びる
●朝食を食べる
●仕事は起きてから2時間後に
●夕食は軽めにとる
●できたら、入浴は夕食前に
●睡眠時間の中間点が午前2~3時頃になるように就寝する
My Pieceおだわらでは、ご利用者様の日内、週内、月内、季節・気候ごとの体調をしっかりとモニタリングしているので、プログラムや面談等を通じて就業生活に適した生活リズムを確立することができます。
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